先日、税務署から税理士さんを無料で派遣していただける「記帳指導」の第2回目が終了しました。
※記帳指導を受けることになった経緯はこちら。
http://green-jack.seesaa.net/article/401696155.html※第1回目の記帳指導で学んだことはこちら。
http://green-jack.seesaa.net/article/404051057.html
【第2回目の記帳指導の概要】
・第1回目の宿題だった仕訳日記帳のチェック、修正
・貸借対照表の作成
・損益計算書の作成
・質疑応答
まずは、仕訳日記帳を作成してみて疑問に思った部分を片っ端から税理士さんに質問しました。
◆質問1◆「元入金や開業費の仕訳、摘要には何て書けばいいの?」
◆質問1の回答◆・元入金の仕訳には、摘要は書かなくてよいそうです。

・開業費の仕訳については、別紙に開業費の明細を作ったので、摘要欄に“別紙明細参照”と書いておけばよいそうです。

どちらも、なんだか悩む必要すらなかった…という感じでした(^-^;
◆質問2◆「カード決済している電話代やサーバー使用料、決済日と銀行引落日のどちらの日付で仕訳すればいいの?」
◆質問2の回答◆貸方科目に“事業主借”を使うのであれば、金額が確定した日(=メールなどで決済通知が来た日)でよいとのこと。
カードで買い物をした時、引落日ではなく買い物をした日で仕訳をするのと同じことですね。
ただし、相手先から通知が来ない(カードの明細が来るまで金額がわからない)ものもありますので、引落日にまとめて仕訳する方がやりやすければそれでもいいそうです。
要は金額が確定した日にするのか、引落日にするのか、どちらかに統一しておけばどちらでも良いということでした。
これまた、悩むほどのことではありませんでした(^-^;
◆質問3◆「ペットシッターは事前打合せ時に料金を前払いいただくことが多いけれど、売上の仕訳は前払いいただいた日と実際にシッターを行った日、どちらの日付で仕訳すればいいの?」
◆質問3の回答◆本来であれば前払いいただいた料金はいったん前受金とし、実際にシッターに行った日に前受金から売上に振り替えるのが正しいそうですが、そこまで厳密に管理しなくても、前払いいただいた日に売上として計上してしまってよいとのことでした。
↓つまり、この1行だけでOK!

ただし、年をまたぐ場合(年末〜年始にかけてのシッター依頼の場合)、12月分は前払日に売上計上し、1月分は前受金としておいて次年度で売上計上する必要があるそうです。
そのため、請求書なども12月分と1月分を2枚に分けて発行することが望ましいとのことでした。
また、前払いいただいた後キャンセルになり返金をする場合は、初めからいただかなかったことにして仕訳には含めなくてよいそうです。
そして、シッターの場合、お客様からシッター料金の他に出動回数分の実費交通費をいただくことがありますが、その場合交通費相当分は預り金としておき、実際にシッターに行った日に預り金から出費したという仕訳をしなければならないとのことでした。
・事前打合せでシッター料金と交通費をいただいた場合<事前打合せ日の仕訳>
<実際にシッターに行った日の仕訳>
◆質問4◆最後に、事業用に作った口座の仕訳について質問しました。
◆質問4の回答◆・事業用の口座を開設した日の仕訳通常口座開設時には1円以上の入金を求められるので、その入金分の仕訳をします。
・利息がついた場合の仕訳年に2回、利息が付いた際の仕訳です。
・お客様から事業用口座に代金を振り込んでいただいた場合の仕訳
※この振込額に交通費が含まれている場合はもう1行、預り金の仕訳も忘れずに!・現金を事業用口座に預け入れた場合の仕訳現金でいただいた売上等を事業用口座に貯金する場合の仕訳です。

…というわけで、質問攻めを終えたところですでに時間が半分以上過ぎてしまい、ペース配分大失敗(笑)
その後、税理士さんに仕訳日記帳をざっとチェックしていただきましたが、細かな修正を除いてはほぼ問題なさそうでホッとひと安心。
急ぎ足で次のステップへ進みました。
続いては貸借対照表と損益計算書の作成です。
今回の指導を受ける前、こちらのサイトを参考に自力で貸借対照表と損益計算書を作成してみました。
えくしん青色簿記〜EXCELで簡単青色申告〜
http://exsin.1-shop-net.com/帳票の体裁はこのサイトから拝借し、数値は仕訳日記帳とリンクさせ、SUMIF関数を使って各科目ごとのトータルが反映されるようにしました。
こちらは半信半疑でやっていたので間違いだらけでしたが、苦戦しながらも一度自力でやってみたことでポイントが理解しやすくなりました。
以下、貸借対照表・損益計算書作成のポイントです。
◆貸借対照表◆
・年始から年末までの財産の動きを記載する書類です。開業初年度で1月1日開業でない場合は開業日の日付が@とBのところに、AとCには12月31日と記載します。開業2年目以降は、@とBは1月1日と記載します。
・借方貸方共に、@とBの列には開業日時点の金額を、AとCの列には年末時点の金額を記載します。
・私のようにペットシッターの場合商品を売るお仕事ではないため、在庫や棚卸を考える必要がなく、固定資産にするような高価な商売道具があるわけでもなく、料金も前払いが基本なので売掛金の管理もなし。まだまだ売上額も小さいので消費税も不要…というわけで、借方科目は現金、その他預金、繰延資産のみを入力するだけ。貸方も同様に使わない科目だらけのため、事業主借、元入金、当期純利益のみを入力したらOKでした。
結果、@とBの列の合計と、AとCの列の合計がそれぞれ一致していれば正解です!
◆損益計算書◆
・年始から年末までの売上と経費の動きを記載する書類です。開業初年度で1月1日開業でない場合は「自」に開業日の日付を、「至」には12月31日と記載します。開業2年目以降は「自」の日付は1月1日と記載します。
こちらは売上や各種経費の項目がもれなくトータルされていればOKです。
今回は内容がかなり盛り沢山で1時間の記帳指導後は頭がパンパンになってしまいましたが、一方的に説明を受けてそれに従って帳票の作成を進めるよりも、宿題を出してもらい疑問をリストアップしておいて、質疑応答と答え合わせをしてもらいながら学ぶ方が効率が良いことを実感しました。
改めて思うことは、宿題ってとても理にかなった勉強法ですねー。
分からないなりに一度もがいてみることの大切さを痛感しました。
第3回記帳指導は11月予定。
次回は実物の青色申告の書類について勉強します!
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posted by グリーンジャック at 14:31|
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青色申告
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