おかげさまで今年も無事に修了することができました。

研修は例年通り横浜市からの案内と、専門家による講演の二部構成でした。
横浜市からはオウム病やSFTS(マダニによる感染症)、狂犬病予防等についての注意喚起と、今年から個人情報保護法の適用範囲が拡大したことによる影響について、レクチャーがありました。
感染症も個人情報の取り扱いも、営業していくうえで細心の注意を払っている部分ではありますが、特に法令などは日々の仕事に追われていると細かな改正点までなかなか追いきれないこともあったりするので、こうして周知徹底の場があることはありがたいなと思います。
そして、横浜市では近い将来、第一種動物取扱業者登録簿を動物愛護センターのホームページに掲載する計画があるそうで…
確かに横浜市の愛護センターは交通の便も悪く、現地で紙でしか閲覧できないというのはさすがに不便だなとは思いますが、ネットで簡単に一覧が見られるようになってしまうとセールスしたい人たちには恰好のリストになってしまいそうで、ちょっと複雑です。。
特にネットの集客関係の営業電話はしつこくて辟易してしまいます。
ウチは現在新規のお客様を受け付けていないので集客からは遠ざかりたいんですけどねー( ̄▽ ̄;)
続いて、専門家による講演。
今年のテーマは『大規模災害に備える〜災害時におけるペットについて動物取扱責任者の備えと心構え〜』でした。
災害対策については私も一飼い主として、ペットシッターとして、ボランティア活動でも災害時の備えや同行避難を啓発に携わっている者として、常に意識しているテーマ。
一口に動物取扱業といってもペットショップ、トリミングサロン、ペットホテル、動物病院、動物園などの施設から、施設を持たない(出張専門の)ペットシッターやトレーナーなど様々な業種があり、それぞれの業種を想定した備えや対策を丁寧に解説してくださったのは有難かったです。
講師の先生は長年被災地支援などをしてこられたNPO法人の代表の方だけあり、実際に被災地を数多く回られたご経験談やスライドの写真は、日頃の備えや対策の重要性を痛感させられるものでした。
今や災害対策については様々なイベントやセミナー等の場で啓発がなされていますが、こうした啓発の場に自主的に参加されているのは、もともと意識が高い飼い主さんや、そうした場に出向くことのできる健康な飼い主さんばかりという現状があります。
ペットを飼う方の中には防災対策に関心のない方、対策をしたくても誰に相談して良いのか、まず何から始めればよいのかわからない方、お身体が不自由で啓発の場に参加することのできないご高齢の方も多くいらっしゃいます。
こうした啓発が届かない層”の飼い主とも接点があるのが我々動物取扱業の人間です。
例えば動物病院に来られた飼い主さんに診察を通してお話ししたり、ペットフードを買いに来られた飼い主さん、トリミングにワンちゃんを連れて来られた飼い主さんと接客を通じてお話ししたり、往診やトリミングの送迎、シッターや等でご高齢の飼い主さんのお宅を訪問したり…という接点で、防災への備えについてお伝えしていくという地道な草の根活動も非常に大切だなと実感しました。
私もシッターにお伺いするにあたっては事前打ち合わせで必ず災害時の対応についてお客様にご説明しますし、お客様から災害対策についてご相談をお受けすることもよくあります。
こうしたお客様とのコミュニケーションが少しでも防災を意識していただくためのお役に立てていたらと願うばかりです。
今年も色々と学びと気づきを得られた研修でした。
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