今年の春、2年ぶりにシッターのご依頼をいただいた秋田犬のなつみちゃん。
もうすぐ16歳。
秋田犬で現存する最高齢の記録は17歳と言われているので、奇跡と言ってもいいくらいのご長寿です!
▼こちらは7年前、若々しく、秋田犬らしい赤毛のなつみちゃん。

▼こちらが現在のなつみちゃん。年齢と共に毛並みは白みをおびた優しい色に。

2年前は少し歩く速度はダウンしたものの、自分で元気に歩いていたなつみちゃんでしたが、2年会わない間に腰と後ろ足が弱くなってしまい…
お耳も聞こえづらくなり、食欲にもムラが出たり、オムツが必要になったりと、本格的な介護生活がスタートしました。

とはいえ、お散歩大好きななつみちゃん、動きたい気持ちはまだまだ衰えておらず、下半身を介護ハーネスで支えてあげるとグイグイ元気に歩きます。
ニオイ嗅ぎ、日向ぼっこ、路地裏探検…楽しいね♪

ハーネスをつけて介助しながらお散歩していると、「自分も大型犬を飼っていて介護もしていたから、思い出すなぁ」となつみちゃんが頑張って歩く姿を目を細めて見守ってくださる方や、「最後まで愛情をもって飼うって、こういうことよね。頑張って!」と応援してくださる方もいらして、ご近所の皆さんの温かいお気持ちがとってもありがたかったです。
食べムラはあるものの、大好きなものはモリモリ食べます。
食器からは食べなくても手からだとたくさん食べてくれたり、待ちきれずにキッチンまでおねだりに来たりすることも!

そして、つい先週のこと。
なつみちゃんの飼い主様から「通院を手伝ってもらうことはできますか?」とのご相談が。
後ろ足に加えて、前足も痛そうにしているので、検査をして原因を調べたいと思うものの、平日の昼間、病院に連れていける人手はママひとり。
大型犬の介護期の通院は一人では本当に大変なのです。
「こんなこと、お願いしているのウチだけですよね?やはり他をあたってみます…」と遠慮がちな飼い主様でしたが、通院の代行や補助は営業メニューにこそしていないものの、実は時々あるご依頼。
何より中型犬以上の要介護ワンちゃんの通院の大変さは私もジャックの介護中に身に染みて感じていたので、二つ返事でお引き受けしました。
早速飼い主様に動物病院の予約を取ってもらい、翌朝一緒に動物病院へ。
お家からなつみちゃんを連れだして車に乗せ、動物病院までは飼い主様が運転、私は後部座席に同乗してなつみちゃんをサポートしました。
待ち時間は病院の待合室で飼い主様と老犬介護談義。
なつみちゃんの症状や状態はジャックの介護期と重なる部分がたくさんあったので、飼い主様から色々なお話を聞き、私からもあれこれ経験談をお話しさせていただいて…飼い主様、そんな時間もとても喜んでくださいました。
老犬介護中は通院や治療はもちろんのこと、病院に連れていくほどではないちょっとした心配事、迷いや悩みが次から次へと押し寄せてきて、これらを一人で抱え込んでしまうと精神的にも体力的にも本当につらくなります。
長生きしてくれたワンちゃんに笑顔でお世話をしてあげるためにも、誰かに相談したり、吐き出したりできる環境はとても大切です。
私も老犬介護経験者としてワンちゃんの穏やかで幸せなシニアライフと、飼い主様の介護をサポートできる“応援団”でありたいと、常々思っています。
ちなみに、応援団という言葉を使ったのは、私一人ではなく、私に介護経験を授けてくれたジャックも応援団員に入っているから。
二人だけの小さな応援団です(^-^)
余談ですが、こちらは介護期の老犬によくある上唇の巻き込みの対処法をご相談いただいた時に書いたイラスト。
文章だけではわかりづらいかと補足のつもりで描いたのですが、犬を描くとついジャックになってしまうのはご愛嬌(笑)
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posted by グリーンジャック at 11:01|
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