2015年12月12日

とっさの判断〜お散歩中の危険〜

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ワンちゃんのシッティング中、一番神経を使うのがなんと言ってもお散歩。
安全にお散歩するため細心の注意を払っていても、危険はどこから迫ってくるか分かりません。

お散歩中の危険で一番多いのが通りすがりのワンちゃんからの突然の攻撃。
もちろん近づいてくるワンちゃんに唸る、表情が変わるなどの前触れが見られれば接触しないよう誘導するのですが、前触れがなく予測できない場合もあります。

これまでシッティング中に通りすがりのワンちゃんから攻撃を受けたことは3回ほどあります。

1回目は約1年前の出来事。
年配の飼い主さんが連れていた数頭の小型犬のうちの1頭が、お客様のワンちゃんめがけて噛みつこうと跳びかかってきました。
飼い主さんは攻撃開始の瞬間自分の荷物整理に夢中でよそ見をしていて、リードを引くなどの対応が間に合わず…私がそのワンちゃんとお客様のワンちゃんの間に自分の足を割り込ませて引き離し、事なきを得ました。

2回目は数ヶ月前の出来事。
小学生くらいの男の子がノーリードで遊ばせていた大型犬がお客様のワンちゃんめがけて突進してきました。
敵意ではなく遊びの一環というような突進でしたが、あちらは若くて体格のいい大型犬、こちらは目も耳も不自由なシニアの小型犬。
ちょっとしたこともケガにつながりかねないと思うとヒヤッとし、お客様のワンちゃんを抱えてそのワンちゃんが落ち着くのを待ち、こちらも事なきを得ました。

3回目はつい先月の出来事。
男性が連れていた中型犬、とっても穏やかな表情で歩いていたのですが、すれ違う寸前に突如歯をむき出しにして跳びかかってきました。
そのワンちゃんが身に着けていたのは“伸びるリード”、しかも手元でロックされておらず伸び放題。
飼い主の男性は自分のワンちゃんに対し「うるさい!」「なんで?」と言うばかりで一向にリードを引いてくれる気配がなく…迫りくるワンちゃんを避けるためお客様のワンちゃんを住宅街の壁のすき間に誘導し、そのすき間の入口に自分が立ってふさぎ、難を逃れました。

いずれも一歩間違えれば大きな怪我や事故につながっていたかもしれない事態。
攻撃してきたワンちゃんに罪はなく、だからと言って飼い主さんに責任を問うつもりもありませんが、ただひとつ言いたいのは「お願いですから、ご自分のワンちゃんを制止していただけませんか?」ということ。
3回とも、飼い主さんがリードを短く持ちワンちゃんを制止してもらえたら、それだけで防げるものでした。

とはいえ、制止が期待できない場合は今置かれた環境で自分が取りうる最善策を一瞬で考えて行動に移すしかなく、私がとっさに取った上記3回の行動が正解だったかどうかはわかりませんが、結果的に誰もケガをせずに事態が収束したのは幸いだったと思います。


開業する前に受けた研修で「お客様のワンちゃんと散歩中、隠れる場所も防御する道具もない状態で大型犬が襲いかかってきたらどうするか?」というケーススタディがありました。
私は「お客様のワンちゃんを抱え(大型犬の場合は覆いかぶさり)、噛まれても命に別状ない部位(足など)を差し出す」と回答したところ、「1時間3,000円が相場のシッター料金で、自分の身を差し出して怪我をしていては割に合わないですよ」と講師の先生に笑われてしまいました。

たしかに自分がケガをすればその後の仕事に影響し、結果的にお客様にご迷惑をおかけすることになってしまうので、そうならないようにできるのがベストですが、とっさの判断下ではお客様のワンちゃんの安全を確保する策を考えるのが精一杯。
余裕があれば次に自分の身の安全を考えたいところですが、3回とも自分の身を盾にしてしまった私でした(^-^;)


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posted by グリーンジャック at 16:18| Comment(0) | お仕事-その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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