今日は看板犬・ジャックの話。
ちょっと長くなります。
一昨日、初めてジャックをかかりつけの動物病院とは別のシニア犬専門クリニックに連れて行きました。
実はジャック、昨年春あたりから後肢が少し震えるようになり、日常生活には支障はないものの、かかりつけ病院で1年ほど経過観察をしていました。
ちょうど同じ頃、後肢にしこりのようなものができていたので、昨年夏に後頭部の嚢胞切除手術をした際、一緒にしこりの組織検査をしてみたところ、シニア犬によくある脂肪の塊であることが分かり、これは震えの原因とは無関係でした。
さらにその数か月後、ノミダニ予防薬でおなじみのネクスガードに含まれる「イソキサゾリン」という成分に神経症状や筋肉のけいれん等の副作用があることが発表され、もしかして震えの原因と関係があるかも!?と、かかりつけの先生に相談。
この副作用、アメリカなどでは大きく報じられましたが、日本ではあまり話題になっておらず、先生も「メーカーから特に報告も来てないんですよね」…と。
結局予防薬シーズンが終わり薬の成分が抜けた冬になっても震えはおさまらなかったので、ネクスガードの副作用である可能性も消えました。
年が明け、今年春。
ジャックの後肢の震えは依然続いており、同じ姿勢で長く寝ていて起きた後など、軽く足を引きずるような歩き方をするようになり、散歩で歩く速度も若干ペースダウン。
再びかかりつけの先生の相談、レントゲン撮影をしました。
結果。
レントゲンの画像はないので、私の手書きのイラストです…(^-^;
腰椎の6番目、7番目、骨盤のあたりが不安定になっており、その不安定さを補うように周囲に細い骨が形成されていて固められているような状態。
これに伴って若い時のように腰から下が滑らかに動かなくなり、足の神経にも影響を及ぼしている…という見立てでした。
病名で言えば「変形性脊椎症」…原因は老化です。
幸い、ジャックの場合まだ神経が麻痺したりはしていないので比較的軽度。
先生からも特に投薬や手術など積極的治療が必要な段階ではないので、関節に良いサプリメントなどを摂取しては?と勧められたのですが、関節用のサプリメントは昨年冬から摂取していて効果が出ておらず…
何か別のアプローチはないかと考え始めました。
そして先月、ボランティア仲間さんからシニア犬専門のクリニックの情報を聞き、家族とも相談してジャックを連れて行ってみることに。
とっても人気のクリニックで予約は約1か月待ち。
一昨日、ようやく初回の診療日を迎えました。
今回ジャックがお世話になることにしたのは、横浜市青葉区にある『キュティア老犬クリニック』さん。
鍼・お灸・整体・漢方など東洋医学をベースにした診療が受けられます。
予約電話の時から親身にヒアリングをしてくださり、診療も完全予約制なので、カウンセリングから施術まで、時間をかけて丁寧に対応してくださいます。
▼色々口頭で話すよりも資料があった方が良いと思い、ジャックのこれまでの病歴や検査結果などをまとめた資料を持参しました(仕事が終わってからこれを作り始めたら深夜3時までかかってしまいました…)
ジャックはカウンセリングの結果、鍼灸治療をすることになり、まずは診察室で聴診、触診と、体重測定。
実はこの春過去最高体重を記録してしまったジャック、ダイエットに取り組んでいたのですが、3ヶ月で0.5キロ減っていました!
ダイエットは足腰や心臓の負担軽減にもなるので、是非このまま続けるようにと…(^-^;
そして、目に白内障の前兆があることも見つけていただきました。
かくして、いざ施術開始!
我が家は人間も含めて誰も鍼灸治療を受けた経験がないのですが、鍼やお灸についての説明も丁寧にしてくださり、安心して治療をお願いできました。
当のジャックはというと、痛みも熱さもまったく感じていないようで、大人しく伏せたまま、気持ちよさそうにうっとり。
最後に自宅で簡単にできるお灸のレクチャーを受け、初回の診療は終了しました。
病院を後にして駐車場へ向かう道すがら、足の調子が良くなったのが分かるのか、ジャックはピョンピョン跳ねるように走ってご機嫌♪
そんなジャックの姿を見て、今後こちらのクリニックに引き続きお世話になっていきたいなという気持ちが一層強くなりました。
今回老犬クリニックにかかってみてわかったこと。
これまでずっとお世話になってきたかかりつけの先生への信頼はもちろん揺らぎませんが、西洋医学ではどちらかというと症状が出たり、病気と診断されてから投薬、手術などの治療が始まるケースがほとんどで、その手前の不調では経過観察しかできない場合が多いです。
その点、東洋医学は「気」や「血」の滞りをなくし、全身のバランスをととのえることで生命力・エネルギーを補うというアプローチなので、ジャックは今回足の治療のために鍼灸をしていますが、結果的に全身の不調を改善したり、不調の進行を穏やかにしたりということにもつながりそうです。
(ジャックは一昨年の秋から心雑音の経過観察もしているので、その点でも効果があるといいなと期待しています!)
施術中はあれこれ健康相談にものっていただき、これから訪れるであろうジャックの様々な老化現象や不調を相談できる場所ができて、とても心強いです。
これからは西洋医学と東洋医学の両輪で、ジャックのシニアライフを支えてあげたいと思います。
動物病院&ドライブ大好きなジャックには、またひとつ楽しい場所が増えました。
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2019年07月29日
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