2020年08月31日

夏の「ワケあり」散歩

今月初め、某テレビ番組で「バーニーズマウンテンドッグが暑さに強い犬種」だと誤解を招くような紹介をしたことが、愛犬家たちの非難の的となっています。

私はその番組を見ていませんでしたが、アイドルやタレントがワンちゃんと街を歩くロケをするコーナーで、元々はシベリアンハスキーが出演していたのですが、ハスキーは暑さに弱いからと、代打で夏の間のロケに登場したのがバーニーズマウンテンドッグだった…とのこと。

バーニーズマウンテンドッグはスイスのベルンが原産のワンちゃん。
アルプスの山岳地帯がそのルーツで、寒さには強いですが、暑さに強いということは決してありません。

もとより、日本の高温多湿な猛暑が得意な犬種などいるはずもなく、人間の娯楽(テレビ番組)のために、ワンちゃんが熱中症になるなんてあってはならないことです。
せめて夏の間はどの番組もワンちゃんを伴うロケはお休みしてほしいなと、切に願います。

最近はワンちゃんの熱中症に関する啓発もかなり浸透し、真夏の昼間にお散歩をしている飼い主さんも減ってきたように思います。
中には昼間にワンちゃんとお散歩している人を見つけると「こんな暑い中お散歩させて、虐待ですよ!」とワンちゃんを思うあまり言葉厳しく注意をする方もいらっしゃいます。

確かに、その方のご批判はごもっともです。
でも、批判をする前に、一歩立ち止まってその方の事情にも思いを馳せてほしいとも思います。

例えばこんな場合は「虐待」と言えるでしょうか?

【ケース1】
その飼い主さんとワンちゃんは、朝一番に動物病院に行ったのに、たまたま混んでいて待ち時間が長かったために帰宅がお昼近くになってしまい、やむなく暑い中大急ぎで帰路についているのかもしれません。
(動物病院に車で行けば良いのでしょうが、車や運転免許がない方もたくさんいらっしゃいます)

【ケース2】
その飼い主さんは、外でしかトイレができないワンちゃんを、仕方なく昼間トイレに連れ出しているだけなのかもしれません。
(お家でトイレができるようになれば解決しますが、あれこれ試行錯誤して、それでも上手くいかずに苦労されている飼い主さんやワンちゃん、実はとっても多いのです)

もちろん、どちらのケースもワンちゃんが熱中症にならないよう、日陰を歩く、極力短時間で済ませる、クールウェアを活用するなど万全の対策を取ることが飼い主さんの責任であることは言うまでもありません。
ただ、事情がありその時その場所を歩いている場合もあるのだということを知っていただけたらなと思います。

明日から9月、まだまだ厳しい残暑が続きますが、皆様のお宅のワンちゃんが元気にこの猛暑を乗り切れますように☆
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posted by グリーンジャック at 22:40| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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