ゴールデンウィークが明け、通常営業モードに戻ってきました。
コロナ禍で例年ほどの繁忙期ではなかったものの、何かとバタバタしていたゴールデンウィーク、気づけばブログも2週間以上更新していませんでした。
さて、久々のブログ、今日は看板犬・ジャックの話題です。
先月のブログに、ジャックが狂犬病の予防接種を卒業したことや、ワクチンのこと、予防薬のこと、半年に一度の血液検査をしたことなどを書きました。
現在14歳半ばに差し掛かったジャックが経過観察しているのは主に4ヶ所。
・心雑音の経過観察
一応「僧帽弁閉鎖不全症」の診断がついていますが、わずかに心雑音があるだけで、聴診する日によって聞こえたり聞こえなかったりという程度。
ごく初期の状態をキープできているので治療はしておらず、定期的に聴診を受けているのみです。
・リパーゼ(膵臓)の数値高め
リパーゼはジャックが老犬になる前からずっと数値が高い状態が続いているのですが、膵臓は炎症や腫瘍などがあれば食欲不振や下痢、嘔吐などの分かりやすい症状が出るはずで、食欲旺盛で元気なジャックの状態からはその可能性は極めて低いとの見立てで経過観察中です。
ジャックの様子を見た先生から「膵炎ならこんなに元気で食欲があるはずがない」と言われて診察室で大笑いしたのを思い出します(笑)
・ALP(肝臓、胆のう)の数値高め
一昨年くらいからALPの数値が高くなり始めましたが、肝機能自体の数値(GOT、GPT等)は正常であることから、それほど緊急性が高い状態ではなく、老化に伴う部分もあるだろうとの見立てで経過観察中です。
・変形性脊椎症
こちらはこのブログでも何度も話題にしている足腰の老化の件。
毎月老犬クリニックで鍼灸治療と整体を受け、ケア続行中です。
さらにこの春からもうひとつ、経過観察の項目が増えました。
それが腎臓の数値。
実は先月出た検査結果で尿素窒素(BUN)とクレアチニンの数値がいずれも正常値の範囲を超えており、初期の慢性腎不全であるとの診断がつきました。
犬の慢性腎不全には、大きく分けて4つのステージがあります。
【ステージ1】
クレアチニンの数値が正常値内におさまっており、まだ治療はせず半年〜1年ごとの経過観察のみで良い段階。
【ステージ2】
クレアチニンの数値が正常値を超え始めた段階。
療法食を開始することが望ましく、ステージ後半からは降圧剤(ACE阻害薬)や点滴、リン吸着剤や活性炭などのサプリメントや飲み薬による治療も必要。
【ステージ3】
ステージ2よりさらに数値が上昇し、腎性貧血の症状が出始める場合も。
治療(投薬、点滴)の強化が必要。
【ステージ4】
尿毒症を発症し、全身状態が悪化した段階。
積極的な治療なしでは生命維持が困難に。
ちなみにジャックは現在ステージ2の初期。
先生からは今からすぐ療法食を始めた方が良いと言われ、さらに数値が高くなった場合は投薬やサプリメント、点滴も必要になると言われました。
そして心臓との兼ね合いを考えると、降圧剤(ACE阻害薬)は僧帽弁閉鎖不全症の治療薬としても使われるものなので、心臓・腎臓双方の負担を減らすために今から早めに降圧剤の投薬を始めるのもおすすめですとのことでした。
加えて、将来的に心臓・腎臓双方の症状が進行すると、心臓は利尿剤などで“水を排出する”アプローチを取るのに対し、腎臓は点滴で“水を補う”というアプローチで、いわば正反対の治療方法のため、それらを両立することができない(つまり、どちらかひとつの治療は諦めるしかない)ことが懸念されるとも言われました。
…とこれだけ書くと、事態はかなり深刻だと思われる方もいらっしゃると思います。
実際問題、私も経験や知識が無かったら、先生の説明にショックを受けて青ざめていたかもしれませんし、早く手を打たなければ!と焦って、その日のうちに先生の提案通り療法食や降圧剤の投薬を始めていたかもしれません。
が、この時の私はというといたって冷静にあれこれ考えを巡らせていて、結果的に先生の提案(療法食や投薬)については全て保留にし、結論は出さず帰宅しました。
では私が先生のお話を聞きながら何を考え、なぜ先生の提案を保留にしたのか――すっかり長くなってしまったので、続きはまた次回に。。
▼これは先生から検査結果の説明を受け、帰宅してから聞いたことを忘れないうちに…と書き留めたノート。
実はジャックにはもう一冊専用のメモ帳があり、食べたもの、排泄状況、体調、予防薬を飲んだ日、病院に行った日などを毎日記録しています。
これがあると通院時に先生にジャックの体調を説明したり、何か不調があった時に時系列で詳しく説明ができるので、とても役立っています♪
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2021年05月11日
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