2021年08月26日

看板犬・ジャックの慢性腎不全経過 Part2〜老犬クリニックでのセカンドオピニオン編〜

前回の続きです。

検査結果が出た数日後、ちょうど老犬クリニックの受診日だったので、先生にセカンドオピニオンを仰ぎつつ、この段階でのジャックの腎臓ケアについて、色々な質問&相談をしました。

■食事について
老犬クリニックの先生はいかなる状況でもやはり脂質の多い腎臓用療法食は食べないほうが良いとの判断。
一般的な療法食ではなく、Runfree(ランフリー)社のリン制限フードをすすめてくださいました。

ランフリーのリン制限フードは、タンパク質を制限しすぎず、脂質も多くなく、リンが制限できるという商品で、腎臓はケアしたい(リンは制限したい)けれど筋肉を衰えさせないようタンパク質はきちんと摂りたいという今のジャックにはピッタリ!
※ランフリーのフードについては次回詳しくご紹介します。

ただ、食事がこのフード一択では飽きてしまうので、手作り食も併用してよいとのこと。
腎臓への負担を軽減するため、手作り食に使う肉や魚の量はこれまでよりさらに控えめにし、その分は炭水化物を増やして補うこと、タンパク質を卵白から摂取することを勧められました。

なお、この食事内容であれば吸着剤は不要とのことでした。

■点滴について
老犬クリニックの先生もこの段階なら点滴を始めた方がよさそうですねとの判断。
ただ、かかりつけの動物病院で想定していた普通の点滴(生理食塩水、乳酸化リンゲル液)ではなく、「せっかく点滴をするなら重曹点滴を!」と勧めてくださいました。

通常食事から作られた「酸」は腎臓を経由して尿から排出されるのですが、腎機能が低下すると酸が排出しきれずに体内に残ってしまい、体が酸性に傾いてしまいます。
そこでアルカリ性の重曹を点滴で補ってあげることで酸化した体を元に戻すことができる…という理屈。

これで数値が良くなったり治ったりするものでは決してないのですが、普通の点滴をしている子に比べ「この数値でなんでこんなに元気なの?」という、いわゆる“良い状態”が長く続き、だるさや食欲の低下を防いで元気に過ごせるそうです。

早速その場で先生に点滴のやり方を教えてもらい、これからは週1回自宅で点滴をすることにしました。

■投薬について
・降圧剤の服用
かかりつけの先生に勧められた降圧剤(ACE阻害剤)は、老犬クリニックの先生も「血流を整える意味でも服用しておいてよいと思います」とのことで、今後かかりつけの動物病院で毎月処方してもらうことにしました。

・ホモトキシコロジー注射
「ホモトキシコロジー」とは毒素排出を促し、自然治癒力を高めるドイツ発祥の自然療法。
副作用の心配が少ない体に優しい治療法で、鍼灸治療や漢方薬と相性も良く、腎不全や心臓病などの進行を遅らせる効果が期待できます。
ホモトキシコロジーには注射や経口薬など様々な形状がありますが、ジャックは毎月の鍼灸治療の際、この注射を1本打っていただくことになりました。

■サプリメントについて
アミノ酸は現在摂取しているマコモ粉末で充分にとれているので、かかりつけの動物病院で勧められた「アミンアバスト」(アミノ酸のサプリメント)はあえて飲む必要はないでしょうとのことでした。


…というわけで、老犬クリニックの先生のセカンドオピニオンを受け、今後ジャックのケアは以下のようにすることに決めました。

かかりつけの動物病院で
・血液検査
・尿検査
・降圧剤(ACE阻害剤)の処方

老犬クリニックで
・鍼灸治療
・整体
・ホモトキシコロジー注射

自宅で
・食事療法
・重曹点滴

文章にすると大変なことになっている感がありますが、当の本人はステージ2の時とあまり変わらず、毎日散歩にも行き、結構元気にしています。
老犬クリニックの先生にもいつも「脈はとてもいいですね!」と褒められます。(東洋医学では脈は元気のバロメーターなのです)

ジャックの様子を日々見ている飼い主の感覚としては数値の割に結構元気なんじゃないか?と感じていたので、そのことについて先生に質問してみました。
すると、かかりつけの先生は「その子の体格や体力により、慢性腎不全の症状の出方(しんどそうかどうか)はかなり個体差がある」との回答。
老犬クリニックの先生からは「ずっとドライフードだけを食べてきた子と、手作り食でいろいろな食材から栄養を摂って体を作ってきた子とは、こういう時に違いが出ますよ」と…。
アレルギー体質改善のために長年続けてきた手作り食でしたが、それが元気な老後を支える土台にもなっていたなんて、うれしすぎるお言葉でした。

慢性腎不全ステージ3と病名の診断がついていますが、ジャックの場合もはや病気というより長年使用した内臓の経年劣化という方がしっくりくる状態で、治療というよりはいかに快適に日常生活を送れるようケアをしていくかに尽きると思います。
西洋医学、東洋医学、自宅ケアのすべてがうまく回り、ジャックがこれからも大好きな散歩やごはんを楽しみながら、穏やかなシニアライフを送ってくれたらと願うのみです。

▼写真はセカンドオピニオンでのアドバイスを書き留めたメモ、これからお世話になる降圧剤&自宅点滴セット。
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posted by グリーンジャック at 01:12| Comment(0) | 愛犬のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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