先月、今月と業務の合間に2つの講座を受講しました。
1つめは所持している『ペット災害危機管理士3級』の資格更新。
この資格は一度合格したら永久にその資格者を名乗れるわけではなく、2年毎に所定の教材で勉強をした人が資格を更新していけるシステムになっています。
6年前の2016年に資格を取得して以来、これで3度目の更新。
資格を取得した時とは、日本で発生している災害の様相も、ペットの災害対策に対する考え方もずいぶん変化しているので、新しい情報や学びを得ることがどれほど大切かを、資格更新のたびに痛感しています。
「ペット同行避難」という言葉もずいぶん浸透しましたが、「リュックを背負ってペットを連れて避難所に行けば良い」という時代は既に終わりました。
現在はコロナ禍を踏まえ、密になりやすい避難所生活ではなく、在宅避難や分散避難が推奨されています。
避難生活を送る場所は自宅、親族の家、ペット可の宿泊施設などです。
自宅に災害時の備えをしっかりしておくのはもちろんのことですが、可能であればペットを連れての帰省や旅行など、自宅以外の場所でで過ごす経験もぜひ積んでおいてほしいと思います。
最近は宿泊施設にペット用アメニティが充実していて、あれこれ持参しなくてもOKな宿も多いですが、それでもやはり自宅ほどモノが揃っていないので不便することが出てくると思います。
「アレが無くて困った」「次回はコレを持って行こう」という試行錯誤をすることが、自宅ではない場所でペットと過ごすための知恵、つまり災害時にも通じる「生きたノウハウ」になっていくのです。
私もジャックやキキを連れて何度も旅行に行った経験から、試行錯誤の末に完成した「ペットと外泊する時用の持ち物リスト」があり、いつでも確認できるよう保存してあります。
日頃帰省や旅行の際のペットたちのお留守番をサポートする側であるペットシッターの私が「ぜひペットも連れて出かけてください」などと声高に言うのも何だかおかしな感じもしますが…旅行や帰省、ご家族やご親戚の集まりも多くなる年末年始、ぜひとも各ご家庭で在宅避難や分散避難について考え、話し合う時間を持っていただけたらと思います。
2つめは、動物取扱責任者研修。
動物取扱業を営む以上、年に一度必ず受講しなければならない、いわば義務的研修です。
集合研修のため2020年と2021年は新型コロナウィルスの流行に伴い中止になっていましたが、今年は3年ぶりの研修開催。
といっても、会場での集合研修ではなく、オンラインでの動画研修でした。
これまでこの研修は秋に開催されていて、研修まで1ヶ月を切った頃にようやく案内が送られてきて研修の日時や場所が知らされ、その時には研修日に既にお客様のご予約が入っているということがほとんどで…そのたびにお客様に事情を説明してご予約の時間をずらしていただいたり、研修が終わってから大慌てでシッティングに回ったりと、とにかく研修のための時間のやりくりに苦労すること多々でした。
今年はオンライン研修で受講期間も長めに設定されていたので、自分の空いた時間に受講でき、動画を途中でストップして続きから見ることもできるので隙間時間で少しずつ受講を進めることもできました。
さらにこれまで受講料の支払いは金融機関の窓口でしか扱えないアナログな払込用紙での振込でしたが、今年はクレジットカード決済が可能になったのでパソコンやスマホから払込もでき…オンライン環境が整備されたおかげで業務に支障を出すことがなく、繁忙期でも無理なく研修を受けることができました。
一口に動物取扱業と言っても、動物病院の先生からペットショップ、ペットホテル、トリミングサロンの店員さん、私のように個人で営業しているペットシッターやドッグトレーナーなどなど…あらゆる業種の方がいて、それぞれに平日が忙しい方、土日が忙しい方、繁忙期の時期もバラバラ。
コロナがおさまっても、もう無理に同じ日に同じ場所に集めて研修するのはやめて、ずっとオンラインで開催してほしいなぁと、オンラインの恩恵に感謝した今年の研修でした。
▼ブログランキング参加中!いつも応援ありがとうございますm(_ _)m
2022年12月30日
この記事へのコメント
コメントを書く