2018年03月19日

『災害時のペット対策』講演会を受講してきました。

昨日、先月このブログでもご案内した講演会『災害時のペット対策〜被災地の状況と最新の動物防災の動向〜』を受講してきました。

講師をしてくださったのは長年被災地支援に携わっておられるNPO法人 アナイス代表の平井潤子さん。
昨年秋、動物取扱責任者講習で平井先生の災害対策に関するご講演をお聞きし大変勉強になったので、再びお話が聞けるのをとっても楽しみに参加しました。

講演会が行われたのは横浜市開港記念会館
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お天気もよく春らしい陽気となった昨日。
途中に通った日本大通りの花壇はたくさんのお花で彩られていて、淡い色のチューリップが満開でした。
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会場内には災害時に備えておきたいグッズの見本や、被災地の写真を中心としたパネルなどが展示されていました。
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講演は先生の「もし今災害が発生したら、ご自宅で待っているペットは無事でしょうか?」という問いかけから始まりました。
出先で被災してしまったら、まずは自分が無事で帰宅できなければペットは守れません。
そして、災害が発生した時間帯により同行避難できるかどうかの割合は大きく変わってしまいます。
目標は家族全員が無事に避難し、そこに愛するペットも一緒にいて、みんなで災害を乗り越えていける状態がベスト。
そのためにはどうすれば良いか、過去の災害の事例、特に同行避難にスポットを当てて説明してくださいました。

まず、同行避難はペットを飼う人のためだけに行われるのではなく、地域の安全や公衆衛生のためにも重要であることが分かりました。
過去に同行避難が認められなかった地域では、どうしてもペットと離れたくないからと避難指示の出ている地域にこっそり残って生活する方がいらっしゃったり、自宅に残してきたペットが心配だからと立入禁止エリアに入ってしまったりということがあったそうです。
また、不妊去勢手術をしていない猫を置いてきてしまったことで大量繁殖してしまったり、犬が群れをなして凶暴化してしまったりという事例も多くみられたそうです。

では逆に、同行避難を100%受け入れ、人とペットが同居避難できる(同じ室内で避難生活を送れる)ようにしたらどうなるでしょうか?

避難所で一家族ごとに分け与えられた限られたスペースの中で犬や猫たちがずっとじっとしていられるはずもなく、ストレスは溜まる一方。
普段はおとなしく吠えない子も、怖い思いをしてナーバスになっていると、夜中皆が寝静まっている中吠え続け、夜通しワンちゃんの口を押えて周囲に謝り続けながら一夜を明かす飼い主さんもいらっしゃるのだとか。

また、避難生活の合間には自宅に荷物を取りに帰ったり、役所に罹災証明書を取りに行ったりと、ペット同伴ではこなせない用事も出てきます。
しかしながら、扉も柵もない人間の避難スペースにペットだけ置いて行くわけにもいきません。

そんな時、人間の避難スペースとは別に、ケージの中でペットだけで過ごせるスペースがあれば、夜は吠え声に気を使わず休むことができますし、出かける間避難所にいる仲間にお世話を頼むこともできます。
ペットを飼う人なら誰もが理想的と思うであろう“同居避難”にも、実はストレスやデメリットがたくさんあり、別室で避難生活を送ることのメリットに気づかされ、ハッとした瞬間でした。

続いては災害時への備えについてのお話。
一般的には3〜5日分のフードとお水の備えを…と言われていますが、もし横浜で避難生活を送らなければならないほどの災害が起こった場合、東京も甚大な被害となっている可能性が極めて高く、これまで災害支援の中心となっていた東京の交通や物流のマヒにより、物資支援はこれまでの災害より時間がかかることが予想されます。
そうなると数日分の備えでは足りず、特に投薬や療法食が必要な子は、1ヶ月分くらいの備えをしておいた方が良さそうです。
また、療法食はもしいつも食べているメーカーのものが手に入らなかった場合、他のメーカーのフードで同じ効果のあるもの、近い成分ものはないかどうか、確認して把握しておくのも備えの一つです。

さらに、フードやお水の備えと共に、ペットの飼育手帳(ペットのプロフィールや写真、飼い主やかかりつけ動物病院の連絡先、病歴などをまとめたもの)を用意されている方も多いと思いますが、先生はその情報を携帯電話にも残しておくことを推奨されていました。
ペットのプロフィールはメモ機能に入力しておき、ペットの姿を写した写真はもちろん、予防接種やワクチンの証明書、直近の健康診断の結果や飲んでいるお薬などもすべて写真に撮って保存しておけば、携帯電話が飼育手帳代わりに…手帳を作るのが面倒でも、これならすぐに実践できそうですし、情報を更新するのも簡単ですね!

最後に、避難が急を要する場合、ペットを連れて身の安全を確保するのが精一杯で、色々準備した避難グッズすら持っていけないということも充分考えられます。
そんな時、その場にあるものでどれだけ工夫できるかというサバイバル力も重要になってきます。
「いざという時、存分に“飼い主力”を発揮できる飼い主さんになってください」という先生のメッセージで、講演は締めくくられました。

講演終了後は質疑応答の時間。
こうした質疑応答の時間は、誰も挙手せず場内静まり返って終了…ということがよくありますが、昨日は時間いっぱいまでたくさんの方が挙手・質問され、愛するペットのために真剣に学びに来られている方が多いのだなと、嬉しくなりました。

折しも環境省による『人とペットの災害対策ガイドライン』が先月改定されたばかり。
ペットのための災害対策、同行避難・同伴避難のあり方や考え方も時代と共に刻々と変化しています。
災害対策は一度学んで終わりではなく、常に新しい情報にアンテナを張りながら、継続的に学ぶことが重要だなと、つくづく感じます。

我が家はちょうどこの週末避難リュックなど災害用の備えを総点検したところだったので、今日お話を聞いて足りないものを早速準備したり、加えたり。
点検中「私の大好きなごはんとおやつ、ちゃんと入れてくれた?」と、キキの厳しいチェックも入りましたが、無事OKをいただきました(^-^;
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2017年02月24日

『ペットサイン入門講座』を受講してきました!

昨日『ペットサイン入門講座』を受講しに行ってきました。
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会場がやや遠い場所だったうえ、朝から暴風雨だったので少し早めに出発!
結果、何事もなく会場にも早めについてしまったのですが、私よりもさらに早めに来られている方が何名もいらして、先生の人気ぶりが伺えました。

この講座の講師は『ペット食育士養成講座1級』『ペットを幸せに長生きさせるコツ』『犬と猫のワクチンセミナー』でお世話になった、現役獣医師の伊藤大輔先生
3年前に伊藤先生の食育講座を受講して以来、毎年何らかのセミナーでお世話になっていて、今回が4講座目。
以前先生の講座でご一緒した方との再会もあり、先生も受講生も顔見知りの和気あいあいとした雰囲気でした。

『ペットサイン』とは言葉を持たない犬や猫がコミュニケーションをとるために発している非言語のサインのこと。
有名なところでは犬のカーミングシグナルもそのひとつです。
犬や猫特有のサインを学ぶことで、人間の決めつけや思い込みではなくきちんと相手の気持ちを汲んであげることができ、さらには双方向のコミュニケーションへの可能性も秘めたコミュニケーションツール。

これまで私も様々な動物関係の講座を受講しましたし、犬のカーミングシグナルや猫のしっぽの動き、鳴き声を解説したものなどもインターネットや書籍でたくさん見てきましたが、コミュニケーションに焦点を絞って本格的に学んだことはありませんでした。

それに、実際に日常生活やシッター業務でワンちゃんネコちゃんとコミュニケーションを取るときは、講座や教材で学んだことよりも、どちらかというと自分の感覚だったり、これまでの飼育経験から判断していることが多く…一度改めてコミュニケーションについて学びなおしてみたいなと思ったのが、受講のきっかけでした。

入門講座では、まずはペットサインがどんなものか、学ぶことでどんなメリットがあるかという説明を受け、実際に犬猫の日常を切り取った写真を見ながら、その子たちの気持ちを読み解く練習問題にチャレンジ。
普段は動いている状態で観察しているので、静止画像から犬猫の気持ちを読み取るのは難しかったですが、それでも同じテーブルの皆さんと話し合いながら色々な解釈をさぐる作業はとっても楽しかったです。

今後自分が提供できるサービスの質を向上させるため、また、我が家の愛犬・愛猫とより深くコミュニケーションを取れるようになるためにも、入門からさらに先を本格的に学んでみたいなという気持ちになりました。


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2017年02月10日

『災害時のペット対策講習会』に参加してきました。

昨晩、先月このブログでもご案内した『災害時のペット対策講習会』に参加してきました。

▼こちらが会場の様子と配布資料
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▼会場には災害対策として準備しておきたいペット用品の見本や、被災地での避難所や動物救護の様子を写真で伝えるパネルの展示もありました。
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講習会は区役所の職員さんのお話と、中区の獣医師さんのご講演の2部構成。
区役所の職員さんからは、現在中区で登録されている犬の頭数と猫の推定頭数や、先日大鳥小学校で行われたペット同行避難訓練についてお話があったほか、これまで震災のあった被災地での動物たちの様子がスライドで紹介され、限られた資材やスペースでどのようにペットの避難場所を確保したのか、実際にどんなトラブルが起こり、その教訓としてどんな対策が必要なのかというお話がありました。

大鳥小学校でのペット同行避難訓練については先日タウンニュースの中区・西区版で紹介されていましたので、記事のリンクを貼っておきます。

【タウンニュース中区・西区版】
ペット同行で避難訓練 市内初、モデルケースに

http://www.townnews.co.jp/0113/2017/02/02/368295.html

被災地のスライドでは避難所となった小学校の校庭にテントを張り中にケージを並べた避難場所で過ごす動物、避難場所での共同生活が難しく飼い主さんと車の中で過ごす動物、避難所に入れず車もなく、屋外でがれきの中から探した木箱や毛布を寝床として過ごしている犬などの写真がありました。
さらには、上記のように雨風がしのげているならまだ良い方で、屋外に打った杭に野ざらしで係留された状態の犬もいたとのこと。
あまりに過酷な環境ですが、これが現実なのだなと思い知らされました。
スライドで紹介された動物たちが、今は飼い主さんと暖かい場所で幸せに暮らせていることを願わずにはいられませんでした。

続く獣医師さんの講演では、もし横浜で災害が起こったらどうなるのか、発災から日常を取り戻すまでに動物たちとその飼い主がたどる道を、時系列に沿ってお話しくださいました。
客観的なデータとこれまで被災地救援にあたられたご経験を交えたお話は大変わかりやすく具体的で、イメージが湧きやすかったです。

時系列で物事を考える重要性に気づかされたのが、いざ災害が発生した場合、大型犬の飼い主さんは自分の身とワンちゃんの身を守りながら、さらに大型犬を収容できるケージと数日分のフードやお世話グッズを持って避難できますか?という先生の問いかけでした。
最近はペットの避難用グッズをしっかりそろえていらっしゃる飼い主さんも多く、もちろんその備えは大切なのですが、まずはワンちゃんを連れて安全な場所へ避難するのが最優先、お世話グッズが必要になるのはその次の段階なわけです。
どの段階で自分たちがどのような環境に置かれ、いつ何が必要になるのか、順序立てて想像し、考えてみることが必要だと感じました。

また、昨今は「ペットは同行避難が基本」という考え方が浸透していますが、だからと言ってペットを連れて避難所に行けばどうにかしてくれるという考えは通用しないということも力説されていました。

現在中区には登録されている犬が約9千頭、未登録の犬が約4千頭(推定)、猫が約1万3千頭(推定)おり、犬猫だけでも合計2万6千頭にのぼる動物が暮らしています。
その頭数を中区の地域防災拠点(主に小学校)の数で割ると、1ヶ所平均で1,800頭の動物を受け入れなければならない計算に…これはどう見ても無理のある数字です。
こうして客観的に数字で見てみると「避難所に行けばどうにかなる」という考えでは甘いということがよく理解できますね。

中区獣医師会ではただいま啓発のため災害マップを作成中だそうです。
区内の動物病院や災害拠点、準備しておいた方が良いものなど、獣医師さんの目線でまとめられたもので、近く区役所や動物病院での配布を予定しているそうです。
私も手に入れたらまたここでご紹介したいと思います。

講演後の質疑応答タイムは参加者から熱心に質問も寄せられ、あっという間に1時間半の講習会は終了。
昨晩はみぞれまじりの雨、あいにくのお天気で参加者は少なめでしたが、もっとたくさんの方に聞いていただきたかったなと思える、有意義な内容でした。

こうした講習会や冒頭に紹介した避難訓練など、自治体と地域住民が連携し、災害について考えられる場が今後さらに増えていくと良いなと思います。


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2017年01月22日

【中区在住の方対象】災害時のペット対策講習会

※中区役所・中区獣医師会から広く地域の皆様に周知を…とご依頼をいただきました、講習会のご案内です※
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来月、横浜市中区在住の方を対象に『災害時のペット対策講習会』が開催されます。
災害時、ペットを守るためにはどうすれば良いか?
飼い主として考えておくべきこと、地域として準備しておくべきことを中区の動物病院の獣医師さんや区役所の職員さんが分かりやすくお話ししてくださいます。

講習会の詳細は以下の通りです。

■日時
2月9日(木)19:00〜20:30(受付18:30〜)

■会場
中区役所7階 701・702会議室
所在地:横浜市中区日本大通35
※夜間通用口より入館

■定員
中区在住の方 先着100名
※ペット同伴不可

■申込み方法
[申込み先]中区生活衛生課 環境衛生係
[方法]お電話、ファックスまたは申込フォームにて
・TEL:045-224-8339
・FAX:045-681-9323
・申込みフォームはこちら

地元の獣医師さんや役所の職員さんら、専門家の方々のお話を無料でじっくり聴くことができる貴重な機会。
最近は災害対策をしっかりなさっている意識の高い飼い主様も大変多くお見かけしますが、分かったつもりでいることも、改めてお話を聞いてみると新たな気づきがあるかもしれません。
災害時のことを考えたり、想像したりするのはとても辛い作業ですが、一度でも真剣にイメージトレーニングしておくことは、災害への心構えをする上でとても大切な要素になるのでは…思います。

私もスケジュールを調整して参加したいと思います。
お申し込みは先着順となりますので、ご興味のある方はぜひぜひお早めにお申し込みください。


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2017年01月17日

ペット災害危機管理士3級に合格しました!

今朝、阪神・淡路大震災から丸22年を迎えました。

当時私は大学生。
その日は学期末試験の日で、朝学校に行くために起床しテレビをつけたら既に地震が起きた後でした。

我が家の親戚一同はほとんど関西に住んでいて、安否確認をしようにも電話がつながらず…
今のように災害時の伝言ダイヤルやSNSなども普及していなかったため、電話がつながらなければ確認のしようもなく、心配なまま学校へ行って試験を受け帰宅し、ようやく親戚一同の無事を確認できたのはその日の夜でした。

22年経った今もあの日テレビをつけた途端目に飛び込んできた光景、学校への行き帰りに考えていたこと、試験の教科や時間割、担当の先生、心配ながらも意外と冷静に平常心で試験に臨んでいたことなど、鮮明に思い出せるほど記憶に焼き付いています。


さて、本日1月17日は22年前の阪神・淡路大震災にちなんで制定された『防災とボランティアの日』だそうです。
「防災」と「ボランティア」――。
今の自分にとってはどちらも大事にしたいテーマです。
微力ですが今年も自分にできることから少しずつ取り組んでいけたらと思います。


ところで、災害対策といえば…ひとつご報告しそびれていたことがありました。
実は昨年秋、ペット災害危機管理士の3級に合格しました!

▼こちらが合格通知と認定証
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昨年夏に合格報告をさせていただいたペット災害危機管理士4級の一つ上の講座です。

3級講座も4級同様、テキストを読み、DVDを見て、問題集を解いたのちに認定試験にチャレンジ…というステップで、試験問題のほとんどはテキストをきちんと勉強すれば誰でも解ける問題でしたが、最終問題は避難所のレイアウトを考える問題で、これがなかなか苦戦しました。
トイレの配置位置やペットのお世話エリアなど、生活場所からの同線や風向き、騒音、緊急車両の通路確保など様々な要素を考慮して場所を決めなければならず、想像力をフルに働かせ、悩みに悩んで回答しました。

合格証と共に届いた模範解答、答え合わせをしてみると私が考えたレイアウトとは一部違うところもありましたが、合っているか間違っているかよりも、災害時を想像して物事を考えるというプロセスが実は大事だったのではないかと思います。
回答に悩んだ分、身になったなという実感も大きく、チャレンジしてみて良かったなと思える講座でした。


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